Topics
県アマゴルフ開幕 ジュニアの部
2012/3/30 (金)
「神奈川アマ2012」の開幕を告げるジュニアの部が30日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ西コースで行われ、10~13歳の男女(5782ヤード、パー72)、14~17歳の男子(6765ヤード、パー72)、同女子(6281ヤード、パー72)の4部門に計166人が参加した。
10~13歳男子は山田直紀(小田原)が72で、女子は高木優奈(小田原)が82をマークして優勝。14~17歳の男子は松坂綾太(高ゴ連)と小室順(川崎)の上位2人が75で並んだが、マッチングスコアカード方式で松坂が栄冠に輝いた。女子は大森紗帆(横浜)が79で2連覇を飾った。松坂と大森は、それぞれ男女の部決勝大会への出場が決まった。
14~17歳の部・女子 大森(横浜)連覇
どん底経験、成長に
新たなヒロインの誕生だ。14~17歳の女子は、日大高1年の大森紗帆が、2007年の斉藤愛璃(厚木北高出身)以来となる2連覇を達成。「すごい緊張と重圧があった」と心境を語った。苦しんだ1年だった。前回の初優勝後、右手首を故障し、「スイングがぐちゃぐちゃで悩んだ」。昨季は6大会中4大会で予選落ち。小学3年で競技を始めて以来のどん底だった。
今年に入り、師事するレッスンプロのコーチと本音で腹を割った」。「今までは言われた通りやっていただけだったけど、これは打ちにくいとか、こくいうふうにした方が打ちやすいとか、話し合うようにした」と大森。内弁慶なところがあると心配していた母・朝子さん(46)は「この3ヵ月で急に良くなった」と、精神面の成長を認める。
1バーディー、5ボギー、1トリプルボギーは、決して満足できる内容ではない。日大高の1学年先輩でありライバルの川岸は、この日は海外遠征だった。「(2位の選手に比べて)スタートも早かった。運があった」と連覇も謙虚に受け止める。
昨年、プロ最速の11試合目でツアー初勝利を挙げた「第2の斉藤愛璃」へー。可能性を秘めた16歳は「いい刺激になる。いずれはプロになりたい」と目を輝かせた。(神奈川新聞:東 真一)
14~17歳の部・男子
松坂(高ゴ連)栄冠
前回3打差の2位に終わった日大中3年の松坂綾太が雪辱の"リベンジV"を果たした。75で2人が並んだ14~17歳の男子を、マッチングスコアで勝利。「去年は悔しい思いをしていたんで、何としても勝ちたかった」と笑顔を見せた。強風に苦しんだ。全体的にスコアが伸び悩んだ中、松坂も我慢の展開が続く。インスタートから16番までパーとしたが、17番は50㎝のパーパットをミスしてボギー。だが、直後の18番で30メートルのチップインバーディーを奪い、「気合を入れ直せた」。後半は1バーディー、4ボギーでしのいだ。
28日まで滋賀で行われた全国中学選手権は、2日間で計13オーバーの26位。「調子は悪くなかったけど、優勝しなきゃって焦ってた」と振り返る。「とりあえず楽しもうと思って」臨んだこの日は、「大きなミスもなく、一打一打考えて冷静にプレーできた」。心身ともリラックスしたのが好結果に結び付いた。
昨夏行われた全国大会「ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ」を制すなど期待の成長株。ドライバーの平均飛距離260ヤード前後という課題を埋めるべく、日大高進学後は「筋トレも始めて、体重を増やしたい」と、端正なマスクを引き締めた。(神奈川新聞:東 真一)
10~13歳女子
初優勝に「うれしい」
10オーバーの82で10~13歳の女子を制した高木優奈は、内容には不満もあったが「優勝は初めてなので本当にうれしい」と喜んだ。出だしの1番でいきなりトリプルボギー。それでも「アプローチがうまくいって、ショートパットは外さなかった」と高木。大崩れせず踏ん張ると、8番では下りの難しい7メートルのロングパットを沈め、この日初めてのバーディーを奪った。
「簡単にボギーを打たないよう、アプローチとパターを徹底して練習したい」と、今後の課題を口にしていた。
10~13歳男子
ただ1人パープレー
10~13歳の男子は、山田直紀が2位に4打差をつける圧勝。4部門でただ1人、72のパープレーで回り、「結果を出せてよかった」と笑った。前半3バーディー、1ボギーの滑り出し。自己ベストの3アンダーを意識した終盤はトリプルボギーをたたくなどしたが、最終9番は5メートルのバーディーパットを決めて気持ち良く締めくくった。
夏の日本ジュニアが最大の目標。「いいスコアでも平常心で、落ち着いてプレーできるようにしたい」と話した。
10~13歳の部(男子)
10~13歳の部(女子)
14~17歳の部(男子)
14~17歳の部(女子)