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重田、谷口がメダリスト
2012/4/3 (火)
「神奈川アマ2012」男子の部第2予選が3日、厚木市の厚木国際カントリー倶楽部・東コース(6180ヤード、パー71)で、145人が出場して行われた。雨天のため9ホールで打ちきられ、インスタートは谷口慎二(横須賀)が、アウトスタートは重田金造(横浜)が、それぞれメダリストに輝いた。
強風に冷たい雨、起伏の富んだコースに苦しむ選手が多いなか、谷口は1バーディー、3ボギーのトータル38で、マッチングスコアの結果、初のメダリストに。重田は1バーディー、2ボギーのトータル36で2位に1打差をつけて初の栄冠をつかんだ。
谷口、重田は6月4日、5日に行われる決勝大会(平塚富士見カントリークラブ・大磯コース)の出場権を獲得した。
また、インは42ストロークまで、アウトは41ストロークまでのそれぞれ上位27人(メダリストを除く)が、5月22日に厚木国際カントリー倶楽部・西コースで行われる準決勝に出場する。(神奈川新聞・小林剛)
重田選手
谷口選手
光るアイアンに納得
アイアンの正確なショットで悪天候さえ味方につけた重田は、「徹底的に低いボールで攻められた」と納得のいくゴルフだった。強風やぬれた芝生をものともしない。難しい3番ミドルでは残り150ヤードの第2打をカット気味の低い弾道でピンそばに。パーで切り抜けて「練習の成果がでました」。
週3日、練習場では必ず数センチほどティーアップして100ヤード前後をアイアンで刻む。正確にボールを捉えることに主眼を置く。荒天での打ちきりを「もっとプレーしたかったよ」と残念がる安定感だった。
56歳の今でも現役理容師としてフル回転する。初の決勝大会を「甲子園のような舞台。またゴルフが楽しくなる」と心待ちにした。
恐縮しきりの先生
6人が同じスコアで並んだ大激戦を制した47歳の谷口は、県立三浦臨海高の理科の教諭。「まぐれとしか言いようがない」と恐縮しきりだった。40歳をきっかけに競技ゴルフの世界へ飛び込んだ。飛ばし方や寄せ方は理論上は理解しているが、「緊張感や気候で状態が毎日違う。奥が深い」。そんな世界に魅了されている。
6度目の神奈川アマ挑戦だったこの日は、70パーセントの力で振ることで強風に対応。無理をせず、粘りに粘った末の栄冠だった。
職業柄なかなか練習時間が取れず、各ゴルフ場の大会などをネットで探して経験を積んでいるという。「いろんな人に出会えて、楽しいものなんですよ」。広がっていく人の輪も、魅力のようだ。
アウトスタート
インスタート