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2代目女王に金子
2012/10/29 (月)
前半に貯金、逃げ切る
「神奈川アマ2012」ミッド(30歳以上)女子の部決勝が29日、相模原市南区の相模原ゴルフクラブ・西コース(6118ヤード、パー72)で159人が参加し、18ホールストロークプレーで行われた。来年の日本女子オープン選手権が開催される、神奈川を代表するコースで、2バーディー、9ボギー、トータル79で回った金子弥生(相模原)が2代目女王に輝いた。
81ストロークまでの上位5選手は、「神奈川アマ2013」女子の部の決勝出場権を獲得。また、14番(151ヤード、パー3)で佐藤恭子(横浜)がホールインワンを達成した。
ミッドの部は、ジュニア選手が各大会を席巻する中、中核世代が競い合う場を設けようと、昨年から新設された。
慌てず、騒がず、冷静に
強風や速いグリーンの影響でスコアメークに苦しむ選手が多かった中、我慢のゴルフを貫いた。昨年16位に終わっていた金子弥生が初優勝。「当人が一番びっくりしています。本当にラッキーでした」と控えめに喜んだ。ことしから相模原市内に開業したばかりの内科医で、昼間は特別養護老人ホームの常勤医も勤める52歳。前日も仕事で予定していた練習ができず、「クラブも握れないし、不安で不安で仕方がなかった」という。
だから、慌てず、騒がず、冷静だった。「とにかく慎重に、丁寧にやろうと思った」。前半9ホールはパットがさえて2オーバーで乗り切った。後半こそ11番からの2連続ボギーで崩れそうになったが、最初の気持ちに立ち返った。
13番(476ヤード、パー5)ではこの日2個目のバーディー。結局、注意していたダブルボギーをたたかずに終えて、「地道に、コツコツやとやれました」と口元を緩めた。
今後の目標にシニアの大会での優勝を掲げて、「年齢と闘いながら頑張っていきたい」。初めて手にしたトロフィーを胸に、表彰式で堂々と宣言した。(神奈川新聞・小林剛)
ホールインワン達成
佐藤がショートホールの14番(151ヤード、パー3)で、人生初のホールインワンを達成。「あしたが誕生日なんですよ。うれしい」とスーパーショットで自らを祝福した。
5番UTを選択し、グリーン左手前のバンカーを避けるように振り切ると、ピン手前に落ちてそのままカップへ。「ナイスオンと喜んでいたら、ボールが消えました」と目を丸くした。36歳から始めてゴルフ歴は5年目。「旦那さんとおすしでも食べに行きます」と笑っていた。
あと1歩悔やむ倉田
1打差で優勝を逃した2位の倉田は出入りの激しいゴルフで、「相模原は本当に難しい」と悔しさをにじませた。
前半だけで6オーバーと苦しんだが、後半は粘りのゴルフを発揮。17番(358ヤード、パー4)では、残り160ヤードからのセカンドでピン右奥50センチに寄せてバーディーを奪うなど、後半は2オーバーにまとめた。
キャディーを務めながら、腕を磨く40歳。昨年の女子の部で10位に入った実力者は、ミッドの部初挑戦であと一歩及ばず、「前半をもっと冷静にやれば良かった」と反省していた。
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