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ミッド男子 小原ついに頂点
2014/9/17 (水)
県アマチュアゴルフ選手権大会2014ミッド男子(30歳以上)の部決勝最終日は17日、横浜市旭区の戸塚カントリー倶楽部・西コース(7176ヤード、パー72)で行われ、通算145ストロークで回った小原淳(横浜)が初優勝した。
16日から2日間の日程で、初日83ストロークまでの63人が参加。首位と2打差の2位タイでスタートした小原は、前半33の好スコアをマーク。後半は38でまとめ、2位の柳澤信吾(横浜)を1打差でかわした。
土壇場本領 会心の一打
1打差で優勝を決めた小原は、2位の柳澤と抱き合って互いの健闘をたたえた。表彰式でスピーチに立った31歳は「長い間(県アマの各大会に)出ているが優勝は初めて。大変うれしい」とはにかんだ。前半3アンダーで2位に4打差をつけ「ちょっと気が緩んだかもしれない」と振り返る。後半は連続ボギーで失速し、2位柳澤と1打差で迎えた最終ホールでティーショットがまさかのOBに。初戴冠に暗雲が漂ったが、ここから「一つ一つのショットに一喜一憂しない」という本領を発揮した。
打ち直しの3打目を好位置に付け、残り約150ヤード。右からの横風とグリーンの傾斜を計算し、フックをかけた当たりはピン横約20センチにピタリ。「今年一番(のショット)じゃないですかね」と、土壇場で飛び出した会心の一打を振り返った。
県ゴルフ協会理事長の父・健司さん(67)の手ほどきを受けて10歳でゴルフを始め、東京成城学園高と日大のゴルフ部で腕を磨いた。2006年関東アマチュア選手権2位など、輝かしい実績を誇るが「みんなでワイワイ回るのが好き。『負けたくない』という思いはそれほど強くない」と話す。緊迫の場面でも柔和な表情を崩さず、ライバルと笑顔で言葉を交わす姿が印象的だ。
マイペースを貫き、ついに頂点を極めた小原は「これからも長く、周りの人たちと一緒に楽しくゴルフをできたらいいな」。仲間たちから次々と祝福を受け、満面の笑みでそう語った。
(神奈川新聞・川村 真幸)
痛恨1打悔やむ柳澤
○…1打差で2位となった柳澤は、最終18番(426ヤード、パー4)でバンカーに打ち込んだ2打目を「痛恨のショット。あそこでグリーンを捉えられないと駄目」と悔やんだ。ティーショットで同組の小原がOBをたたいたのに対し、柳澤は好位置に付けて残り約150ヤード。だが、9番アイアンで描いた弾道は大きく右にそれ、柳澤は思わず「あー」と声を上げた。
惜しくも頂点を逃した49歳は「足がつりそうになりながら、1打差まで詰め寄ることができた」と自分に言い聞かせるように語った。
松田3連覇ならず
○…3連覇を狙った松田は猛追及ばず、首位と2打差の3位。「3連覇を狙えるチャンスは一生に一度あるかないか。何とかしたかったが、(4オーバーの)初日が悪すぎた」と2日間を振り返った。王者が意地を発揮したのは、首位と6打差でスタートした後半。13番(540ヤード、パー5)でイーグルを奪うと、16、17番で連続バーディー。最終日をトータル71でまとめた41歳は「ベストスコアで回れた。大満足」とも話し、秋以降の戦いに意欲をたぎらせた。
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