男子15～17歳　三浦 笑顔の頂点　女子15～17歳　鶴岡猛チャージで栄冠

　県アマチュアゴルフ選手権2015ジュニアの部は6日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・西コースで行われ、15～17歳男子（6703ヤード、パー72）、12～14歳男子（同）、15～17歳女子（6216ヤード、パー72）と12～14歳女子（同）の計4部門で計167人が18ホールストロークプレーで競った。
　15～17歳男子は71で回った三浦大河（相模原）が2年ぶり2度目の優勝。同女子は2人が70で並び、マッチングスコアカード方式で鶴岡香恋（横浜）が制した。
　12～14歳男子も3人が77で並び、マッチングスコアカード方式で林恭平（横浜）が初制覇。同女子は稲垣那奈子（川崎）が71で頂点に立った。
　各部門の優勝者は男女の部の決勝大会に出場する。



●写真左から　林、三浦、鶴岡、稲垣

悔しさばねに返り咲き

　「どうしても、もう一度優勝したかった」。男子15～17歳の部で2年ぶり2度目の優勝を飾った三浦はそう言って、笑顔をはじけさせた。1打差の2位だった昨年の悔しさをばねにした。
　見せ場は中盤だった。12、13番で連続バーディーを奪って迎えた14番（532ヤード、パー5）。残り60ヤードから第3打を放つと、上り傾斜の難しいグリーンでピン手前に寄せ、3連続バーディーで勝負を決めた。
　自宅は相模原市緑区。ゴルフ部のある東京・代々木高まで通い、放課後は毎日のように山梨県大月市の相模川ゴルフガーデンに足を運ぶ。3都県をまたぎ、1日3時間クラブを握る多忙な日々にも、「本当に楽しいし、飽きない。勝てるようになると、もっと楽しくなる」と笑う。
　「自宅から練習場まで車で送ってくれたり、費用を出してくれる親の支えのおかげ」と感謝を忘れない。次の目標は、男子の部での上位進出、今年で開催100回目を迎える日本アマチュア選手権の出場だ。「もっと練習してうまくなりたい」。17歳はまだまだ強くなる。
(神奈川新聞・清水 嘉寛)

努力実らせ自信

　15～17歳女子の部は、湘南学院高1年の鶴岡が後半の猛チャージで栄冠に輝いた。
　前半は3打差の2位タイだったが、後半は出だしの1番（545ヤード、パー5）第1打で距離を稼ぐと、1メートルのバーディーパットを楽々と決めた。3番（336ヤード、パー4）では8メートルのパットを沈め、バーディーを奪った。「ドライバーが安定し、ショットやアプローチも良かった」と本人も納得のプレー。3バーディー、1ボギーと手堅かった。
　昨年は12～14歳の部に出場したが16位止まり。「ドライバーが乱れていた」と反省し、打ち込みを増やした。高校に入ってからは、学校近くの練習場で1日350球を打ち込む。努力を実らせ、昨年優勝の松下ら並み居る強豪を抑え、マッチングスコアカード方式で制した。「できれば5位ぐらいになりたかった。（優勝は）びっくり」と喜んだ。
　あこがれの選手は「メンタル面が強い」成田美寿々。将来は「プロゴルファーになる」と心に決めている。この日のプレーは大きな自信になっただろう。
(神奈川新聞・佐藤 浩幸)

林、我慢のゴルフでV

　○…男子12～14歳の部は日野南中1年の林が初優勝。昨夏の全国小学生大会で14位タイに入った実力を示した。
　バーディーなしの5オーバーの栄冠には「うれしいけどアプローチ、パットがうまくいかず悔しかった」と正直な気持ちも明かす。ただ、三つのボギーを重ねて迎えた9番（372ヤード、パー4）で、バンカーからの第3打をピン手前3メートルまで寄せてパーセーブ。「あれで立ち直せた」と我慢のゴルフに満足感もにじませた。
　憧れはオーストラリアの好選手、アダム・スコット。昨秋の日本オープンは会場に足を運び、183センチの長身選手のプレーを見届けた。自身も昨年から身長を10センチ伸ばし「大きなゴルファーになりたい」と力強かった。

稲垣、納得の優勝

　○…「前半からショットがよかった。いいスコアで回れました」。納得の表情を浮かべたのは、12～14歳女子の部で優勝した日女大付中3年の稲垣。時折強風が吹く難しいコンディションの中、5バーディー、4ボギーの71にまとめた。
　13番で10メートルのバーディーパットを沈めるなどスタートから5ホールで3バーディーを奪った。後半も2バーディー、2ボギーでしのぎ、実績で勝る山口の三連覇を阻んだ。一方で「アプローチが悪かった」と反省点も。1日2時間の練習で、さらなる飛躍を目指す。

12歳～14歳の部 男子

12歳～14歳の部 女子

15歳～17歳の部 男子

15歳～17歳の部 女子

・男子１５～17歳および１２～14歳の部優勝者は6月1日、相模原ゴルフクラブ・東コースでの男子の部決勝大会に進出できる。
・女子１５～17歳および１２～14歳の部優勝者は6月８日、レイクウッドゴルフクラブ・東コースでの女子の部決勝大会に進出できる。
・成績上位者は関東ジュニア選手権決勝(7月２９日～31日、男子：紫CC・女子：茨城GC)への出場資格を与える。(関東地区全予選会場の申し込みがすべて完了後、予選通過者数を参加人数で案分する)