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男子 三浦初V 女子 越田連覇
2015/6/27 (土)
県アマチュアゴルフ選手権2015は27日、相模原ゴルフクラブ・西コース(5651ヤード・パー72)で関東小学生大会予選を兼ねた小学生の部を行った。男女計40選手が18ホールストロークプレーで競い、男子はイーブンパーの72で回った三浦隆治(相模原)が初優勝し、女子は越田泰羽(横浜)が1アンダーの71で2連覇した。
男子は86ストロークまでの上位11人、女子は86ストロークまでの上位7人が7月28日にスカイウェイカントリークラブ(千葉県)で行われる関東小学生大会決勝の出場権を得た。
前列:左から 佐藤心結、越田泰羽、相原紗奈
後列:左から 本大志、三浦隆治、楠大峻
闘志保ち危機脱出 三浦
最後まで気持ちを切らさず、男子初の頂点をつかんだ。藤野小6年の三浦は「ベストスコアが出てうれしい。これからもどんどん伸ばしていきたい」と声を弾ませた。負けん気の強さを見せたのは最終盤だった。後半7番で3打目がバンカーにはまり、まさかのダブルボギーで1オーバーに後退。「あのときはもう終わったと思った」と振り返りながら闘志は消えていなかった。
8番をパーセーブして迎えた9番(339ヤード、パー4)で2打目を1.5メートルの好位置に付け、バーディーパットに見事成功。「バーディーを取れなければ(優勝は)無理だと思った。きっちり合わせられた」と胸を張ると、父靖さん(55)も「どんな状況にもめげない気持ちの強さがある」と目を細めた。
「いつか超えてやる」と対抗心を向けるのは6歳上の兄大河(東京・代々木高)。4歳のころからクラブを握り、5月の県アマチュア選手権ジュニアの部(15~17歳)を制している国体代表の兄を追い越そうと練習に励んでいる。
夢は大きく「全米オープンで勝つこと」という11歳。「(小学生の部優勝は)お兄ちゃんも持っていないタイトル。帰ったら自慢するんだ」と笑顔をはじけさせた。
(神奈川新聞・深沢 剛)
越田 「世界」経験し成長
2位とは7打差。大きく成長した11歳が他を圧倒した。女子は上矢部小6年の越田が71の好スコアで2連覇。「ドライバーもパットも、うまく決まった。アンダーパーで優勝できてうれしい」とはにかんだ。序盤の12、13番で連続ボギーをたたいても落ち着いていた。14番で5メートルのバーディーパットを入れると、15番(332ヤード、パー4)は2打目を30センチの位置に寄せて連続バーディー。1アンダーの35で前半を折り返し、後半もイーブンパーの36にまとめた。
前年の初優勝も、81ストロークでは不完全燃焼の思いもあったが、2度目の王座で大幅にスコアを更新。スコアだけでなく背は10センチ伸び、ドライバーの平均飛距離は200ヤードから20ヤードも増えた。
経験も大きい。昨年7月の世界ジュニア選手権に初出場。世界のライバルと渡り合い、6位と健闘して自信を深めた。週6日の練習も「やらなければきっと後悔する」と決して手を抜かない努力家でもある。
「松山(英樹)さんみたいに、みんなが憧れて目標にするようなプロになりたい」。今は夢の階段を一歩ずつ上がる毎日が楽しい。
(神奈川新聞・深沢 剛)
成績(男子)
成績(女子)