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加藤が初優勝 努力結実 夢のタイトル
2015/5/22 (金)
県アマチュアゴルフ選手権2015は22日、シニア男子(55歳以上)の部決勝が大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・西コース(6677ヤード、パー72)で行われ、159選手が18ホールストロークプレーで競い、1オーバーの73で回った加藤昭(横浜)が初優勝を飾った。
加藤は9月16日から石川県で行われる日本スポーツマスターズ大会の県代表として推薦された。また加藤、榎本幸和(相模原)、金子清(相模原)の上位3選手は6月1日に相模原ゴルフクラブ・東コースで行われる男子の部決勝への出場権を獲得。これで男子の部決勝進出者が出そろった。
地道な努力を結実させた。加藤が1オーバーの73で念願の初制覇を果たした。「伝統のある大会で自分の名前を残すなんて夢のまた夢」と満面の笑みをつくった。
スタートの10番でいきなりのボギー。それでも「(精神的に)しびれちゃうと打てなくなる。そのうちバーディーは出る。今は我慢する時」と焦らない。その思惑通りに2バーディーを奪ってイーブンパーで前半を折り返すと、後半は1オーバーでまとめた。
ドライバーショットがさえていた。早朝、練習場に足を運び、100球を打ち込み、好スコアにつなげた。
21歳でゴルフを始めたころは真剣にプロを目指したが、その後、夢を諦めてクラブを置いた。だが、失意の日から十数年たったある日、古いゴルフ仲間から一枚の写真が届けられた。アマチュアの地方大会で優勝し、笑顔で映る親友の姿に胸にしまったはずの熱い思いが再びうずき始めた。
不惑を超えて再びクラブを握り、毎日300球を打ち込んだ。還暦を過ぎた今も、クラブを握らない日は週1日だけと決めている。
この1年は目標もあった。昨年は3位で首都圏対抗選手権の代表メンバーに初めて選出、団体総合優勝に貢献した。「神奈川代表としてのあの緊張感をもう一度、味わいたい」。66歳、まだ自分を磨ける年齢だ。
(神奈川新聞・深沢 剛)
2度目の2位に複雑
○…3オーバーの75で回った榎本は準優勝。2011年も優勝を逃しているだけに「2度目の2位。悔しさもある」と複雑な表情だった。前半アウトの6番でダブルボギーをたたき、3オーバーの39でターン。それでも、後半インはイーブンパーでしのぎ「気楽にやろうと思ったのがかえってよかった」と振り返った。
1年半前に左肩を故障し、長らく不振が続いていた。復調の兆しに「最近は体の調子もいい。楽しくゴルフができれば」と笑みを見せた。
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