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県アマ19 男子決勝最終日
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中学2年の本が最年少の栄冠
2019/5/29 (水)
ゴルフの県アマチュア選手権2019の男子の部決勝最終日は29日、相模原ゴルフクラブ・東コース(7245ヤード、パー72)で121選手が参加して行われ、初日2位タイだった末吉中2年の本大志(横浜)が2バーディー、4ボギーの74で回り、2日間トータル148で初優勝を飾った。男子の部を中学生が制するのは初。
4位でスタートした谷口信輝(同)は通算7オーバーで巻き返して2位に輝き、初日9位タイだった金子憲洋(同)が3位に入った。初日首位の佐藤雄紀(同)は85と崩れ、17位タイに終わった。
会心の一打 快挙を確信
13歳の中学生が、新たな歴史をつくった。「誰もやったことがないことを成し遂げたかった。最後まで諦めなかった結果です」。末吉中2年の本が、1978年から始まった男子の部で史上最年少の栄冠に輝いた。
パー5の後半17番だ。初日は左に大きく曲がったティーショット。飛距離では大学生や社会人に劣るからこそ同じミスは許されなかった。「努力はしてきた」。自らに言い聞かせ、思い切りスイング。打球は一直線に飛び、フェアウエーの中心に落ちた。「勝った」。本は、快挙を確信した。
4ボギーと苦しんでいた中で待望のバーディーを手にすると、最後の18番も、ピンから約9メートルのバーディーパットを沈めて力強くガッツポーズ。「地元の神奈川で絶対に手にしたかったタイトル。最後は気持ちだけだった」。ジュニアの部では2位に終わっていただけに、懸ける思いも強かった。
小学1年生のころに見た映画「ティン・カップ」で、ケビン・コスナー演じるプロゴルファーが全米オープン優勝へ努力を重ねる姿に心を打たれ、競技にのめり込んだ。映画のようなかっこいいゴルファーに憧れる少年は「誰からも愛される世界一の選手になりたい。次の目標は、日本アマへの出場です」。ニューヒーローの挑戦は、ここからだ。
メンタル鍛え谷口2位
首位と2打差でスタートした谷口は「名だたるトップアマが集まる中で、こんなにいいスコアでトップ争いに割って入れた。それがうれしい」と、静かに喜びを口にした。
もちろん欲を言えばきりがない。10、12番で3オンしながらパットを重ねボギーをたたいた。「そこでパーを取れていたら」。頂点を視界に捉えていただけに、悔しさものぞかせた。
身長185センチ、体重67キロのスラリとした48歳は、名の知れた自動車のプロレーサー。スーパーGT級で2011、14、17年にチャンピオンに輝き、週末はサーキットを転戦する。
30歳でゴルフを始め、レースの合間に気持ちを切り替えるのに役立てているだけでなく、その重要性にも着目する。「ピンチの後にチャンスが訪れ、幸運と思った一打が不運につながることもある」。目まぐるしく変わる展開に振り回されないことで、メンタルが鍛えられているという。
2日間、雨や風の影響でスコアメイクに苦しんだ周囲を尻目に、75、76と安定したスコアにまとめた。メンタルを鍛えてきた谷口は「一喜一憂せずに次の一打に集中し、我慢できたことが好結果につながった」と話していた。
日大金子、悔しい3位
日大3年の金子が3位。初出場の2年前と同じ好成績を残したが、「優勝しか狙っていなかったので、悔しいのひと言」と唇をかんだ。前半最後の9番でバーディーをもぎ取ったが、パー5の12番でボギーをたたいたのが痛かった。
国内ツアー6勝の柱憲プロを父に持つ。「『自分のプレーに徹すれば優勝できる』とアドバイスをもらっていたのだが…。6月の全国大学対抗戦に切り替えたい」と前を向いた。(記事は神奈川新聞より)
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佐藤が首位発進
2019/5/28 (火)
神奈川アマ2019「男子の部決勝第1日」は28日、相模原ゴルフクラブ・東コース(7245ヤード、パー72)で男子の部決勝第1日が行われ、158選手が18ホールストロークプレーで競った。東京国際大4年の佐藤雄紀(横浜)が3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのトータル73で回り、首位に立った。
1打差の2位タイに本大志(同)と林恭平(同)がつけた。連覇を狙う平本世中(愛川)は5打差の14位タイ。88ストロークまでの上位123選手が29日の最終日に進んだ。
初制覇見据え平常心
単独首位で初日を通過した東京国際大4年の佐藤は「ショットの調子がよくない中でも我慢のゴルフができた」と充実した表情で語った。
前半の8、9番で連続ボギーをたたき、後半最初の10番ではまさかのダブルボギー。それでも「深く考えずに気持ちをコントロールした」と、パー3の16番では1打目でピンから7メートルにつけ、バーディーパットを沈め、17番も連続でバーディーをもぎ取った。
大学ではゴルフ部主将として40人近くの部員をまとめる。関東大学春季Aブロック対抗戦では8校中7位。Bブロックへの自動降格は回避したが、6月の入れ替え戦に回ることになった。
「みんなのテンションが下がっていたが、自分が一緒に落ち込んでいてはいけない」と佐藤。入れ替え戦に向けて仲間に勢いを与えるためにも、この舞台で生半可なプレーはしたくなかった。
最高成績は1年前の16位タイ。21歳は「大学としても個人としても、いい結果を残せる1年にしたい。最終日も前に出すぎず平常心で、トップで終われるように」と初制覇を見据えた。
中2の本大志2位タイ
末吉中2年の本大志がトップと1打差の2位タイで好発進。パー4の後半10番では「前半でバーディーがなかったので気合が入っていた」と、残り20ヤードの3打目をチップインし、念願のバーディーをもぎ取った。
大学生にも負けない飛距離を生むため、毎日最低でも2リットルは牛乳を飲むなどして強い体をつくってきた。13歳は「(男子の部を)中学生で優勝した人は過去にいない。最終日に備えて練習して、イーブンで回りたい」と決意を新たにした。
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最終日組み合わせ
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