2014/5/6 (火)
県アマチュアゴルフ選手権大会2014、ジュニアの部は6日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・西コースで行われた。15~17歳男子(6759ヤード、パー72)と12~14歳男子(同)、15~17歳女子(6280ヤード、パー72)と12~14歳女子(同)の計4部門で計158人が18ホールストロークプレーで競った。
12~14男子は3人が75で並び、マッチングスコアカード方式で石坂友宏(横須賀)が優勝。同女子は山口すず夏(相模原)が74で回り、2連覇を果たした。
15~17歳男子は樋口匠(横浜)が75で、同女子は松下成果(藤沢)が74をマークしてそれぞれ制した。
各部門の優勝者は、男女の部の決勝大会に出場。また、男子の石坂と女子の松下は今秋の長崎国体代表として推薦される。
自分表現できる場所
男子12~14歳の岩戸中3年の石坂(横須賀)は序盤の勢いを持続し、優勝をさらった。インスタートの出だし10番(421ヤード、パー4)で5メートルのバーディーパットを決めた。第1打を左ラフへ打ち込んだ末の好打。「あれで気持ちも乗った。前半は楽しく回れた」と自賛した。
以降はフェアウエーを一度も外さず1バーディー、5ボギー。3人が75で並び、マッチングスコアカード方式での頂点が転がり込んだ。
ゴルフを始めたのは10歳。野球少年だったが、父と回ったショートコースでカップインする「うわーっていう爽快感」にすぐ夢中になった。今は1日約2時間、400球を打ち込む毎日。「勝てば注目されるし、ゴルフは自分を表現できる場所。目立ちたがり屋なので」と笑う。
今季最大の目標は、昨年は予選落ちした「日本ジュニア選手権で上位に入ること」。秋は長崎国体代表の推薦も決まり「すごくうれしい。頑張るというか、頑張らなきゃいけない。もっともっと練習する」。どうしても勝ちたい場所がまた一つ増えた。
(神奈川新聞・東 真一)
金に輝くも悔しげ
○…男子15~17歳の部を制したのは樋口。安定したショットで稼いだ前半のリードが効いた。6番(330ヤード、パー4)のティーショットで自信のあるアイアンを選択。狙い通りフェアウエイの真ん中に落としてバーディーを奪うなど前半は納得のゴルフだった。
しかし、後半はティーショット、アプローチにミスが出て14番(388ヤード、パー4)でトリプルボギー。最終ホールでのダブルボギーも響き、国体出場権を逃した。「技術面がまだまだ。ショット、パターとも精度を上げたい」と金メダルにも悔しそうだった。
再出発の春 笑顔で飾る
女子15~17歳の部は横浜修悠館の松下が、自身の門出を勝利で飾った。2打差のトップで折り返し、勝負を分けたのは後半15番(369ヤード、パー4)。第1打は大きく右にそれて林の中へ。だが、落ちた位置から一直線にグリーンへ視界が開けていた。
「林の中に入ってもグリーンを狙えた。運があったのかな」。痛恨のミスショットを見事にリカバリー。このホールをパーにまとめ、前半のリードを保って逃げ切った。
昨春に一度高校に入学したものの、「もっとゴルフに専念してうまくなりたい」と退学。通信制の横浜修悠館にこの春、入り直した。今は毎日2時間の練習に加え、ゴルフ場の受付でアルバイトもこなす。
再出発の春に栄冠を勝ち取った17歳は「普通の女子高生として楽しみたいという気持ちもあったけど、優勝できたし、後悔はない」と言い切る。「一緒に悩んで、支えてくれた家族にいい報告ができてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
(神奈川新聞・須藤 望夢)
中2山口、4打差V2
○…女子の12~14歳は鵜野森中2年の山口が2位と4打差の74をマークし、堂々の2連覇を飾った。「強風で難しいコンディションの中、このスコアは良かった」と喜んだ。前日までのJJGA春季ジュニア選手権12~14歳で3位。4日連戦となったが、後半の2、3番では約4メートルのパットを沈めるなど「よく踏ん張れた」と納得顔だ。
12日から全米女子オープンの予選で米ハワイへ。「将来はプロ」と大きな夢を語った。
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男子12~14歳
女子12~14歳
男子15~17歳
女子15~17歳