2014/6/2 (月)
県アマチュアゴルフ選手権大会2014、男子の部決勝は2日、相模原ゴルフクラブ・東コース(7245ヤード、パー72)で150人が参加して開幕し、日大4年の堀川未来夢(海老名)が5バーディー、3ボギーの2アンダーの70で回って単独首位に立った。
2打差の2位に昨年6位の島本大詩(横浜)がつけた。3打差の3位は杉山知靖(横浜)と渡邊賢人(横須賀)。89ストロークまでの上位130人が、3日の最終日に進んだ。
待望の頂点へ「集中」
やはり役者が一枚上だった。昨秋の国体で2連覇を飾った堀川が唯一のアンダーパー。2位と2打差のトップ通過に「セカンド以降がうまくいった」と白い歯をこぼした。フェアウエーの両側に林が並び、「圧迫感があって日本で一番苦手」という難コース。立ち上がりから左に曲がるティーショットに苦しんだが、セカンドで拾いパットをねじ込んだ。
後半の15番(346ヤード、パー4)は1打目を左のラフに打ち込んだが、焦りはない。残り100ヤードの2打目で「狙い通り」とピン横1メートルへ。この日、五つ目のバーディーを難なく奪った。
大学で最終学年となる今季はゴルフ部で主将に指名された。100人近くの部員を率いる立場になり、「常に他の選手たちの見本でなければならない」。そんな強い責任感も21歳の成長を後押ししている。
2012年の関東アマを制した実力者も、この大会ではおととしの3位が最高。「ずっと優勝を期待されてきた。目の前の一打に集中して、ベストのプレーをしたい」。ぶれずに頂点を狙う。
(神奈川新聞・木田 亜紀彦)
島本、充実の2位
○…昨年6位の島本がパープレーで2位の好位置につけた。「パターとアプローチがよかった。満足しています」と充実した表情を浮かべた。アウトスタートの2番(566ヤード、パー5)。ピンまでの4メートルの下りのスライスラインを冷静に読み、バーディーパットを沈めた。後半はバーディーこそ奪えなかったが1ボギーにまとめ、「耐えることができた」という。
ゴルフの練習場で仕事に励む24歳。2打差で迎える最終日に向けて「順位を気にせず楽しみたい」と平常心を強調していた。
3位に杉山と渡邊
○…杉山と渡邊が73ストロークで並び、ともに3位で初日を終えた。後半をノーボギーで終えた杉山は「パターでよく耐えることができた」と振り返り、ショットが好調だった渡邊は「おとといから風邪をひき、いい感じに力が抜けたのかな」と勝因を分析した。昨年の31位からの躍進を誓う渡邊は「きょうよりも一打でも少なく打ちたい」。最終日に尊敬するトップの堀川と共にプレーすることが決まった杉山は「結果どうこうよりも勉強させてもらうつもりで臨みたい」と目を輝かせていた。
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