2014/6/16 (月)
県アマチュアゴルフ選手権大会2014、女子の部決勝は16日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・東コース(6255ヤード、パー72)で146人が参加して開幕し、5アンダーの67で回ったクラーク記念国際高2年の17歳、林菜乃子(湯河原)が首位発進した。
5打差の2位に田谷千秋(横浜)原英梨花(横浜)山口すず夏(相模原)幡野夏生(横浜)の4人が続いた。
最終日は17日、出場全選手で争う。
圧巻の5アンダーだった。2位に5打差をつけて、堂々のトップに立ったのはクラーク記念国際高2年の林。「パターでカバーできた」と笑顔で汗を拭った。
前半最初の10番(356ヤード、パー4)の第1打でいきなりのミスショット。飛距離が70ヤード近く伸びなかったが、2打目でグリーンに乗せると、最後は2メートルのパーパットを落ち着いて沈めた。
「あれでパターに自信が持てた」と林。16番(388ヤード、パー4)でも第2打が乱れてバンカーに入れたが、3打目をピンから3メートルに寄せ、ここもパーでしのいだ。
勢いに乗った後半は五つのバーディを奪い、終わってみれば自己ベストを更新する67。「出来過ぎです」と振り返る会心のラウンドだった。
昨年11月の大王製紙エリエール・レディースに出場したが、「パターが通用しなかった」と2日目で無念の予選落ち。試合では常に「誰にも負けたくない」と負けん気の強い17歳は、その悔しさを胸にパットの技術向上に励んできた。
この大会は2年前が4位で昨年は10位。「次もミスをしっかりリカバリーできるようにして優勝を狙いたい」。初の栄冠に向けて、絶好のスタートを切った。
(神奈川新聞・木田 亜紀彦)
「上出来」と納得顔
○…2010年の女王、田谷が上がり2ホールをバーディーで締めくくり、2位に浮上。4年ぶり2度目の栄冠に向けた初日を終え、「上出来」と喜んだ。試打クラブが好感触だった。飛距離が15ヤードアップの約230ヤード。ジュニア選手とも対等となったことで余裕が生まれたといい、「午前中はほぼパーオンだった」と納得顔で振り返る。「目標はトップ10入り」と気負いなく最終日に臨む。
中2山口「V狙う」
○…中学生ゴルファーが奮闘した。鵜野森中2年の山口が後半アウトで3連続を含む4バーディー。パープレーと踏ん張り「(ボギーだった)7番、9番で短いパットを外したのが悔しいが、パットの感触は悪くない。後半はショットも良くなってきた」と表情は明るかった。5月のジュニアの部12~14歳で2連覇を飾っているホープ。首位とは5打差あるが、「優勝目指して頑張る」と大逆転を諦めていない。
高校生そろって2位
○…成長株の高校生2人が、そろって2位につけた。ショットが好調だった湘南学院高1年の原は、パーオンできなかったのは2ホールだけ。2番では15メートルのイーグルパットを見事に沈め、「神様からのご褒美です」と白い歯を見せる。4、6番でたたいたボギーが痛かったが、15歳は「優勝を狙って頑張る」と意気盛んだ。
東京・堀越高2年の幡野は「パターが全然入らずショットも曲がってどうなるかと思った」と振り返るが、得意のアイアンで3バーディー、3ボギー。ラウンド後はパターの練習を繰り返し「目標は国体代表。最終日はパターが入るよう祈りたい」と笑っていた。
女子決勝初日成績
決勝最終日組み合わせ