2014/6/28 (土)
県アマチュアゴルフ選手権大会2014、小学生の部兼関東小学生大会予選は28日、相模原市南区の相模原ゴルフクラブ・西コース(5600ヤード、パー72)で行われ、男女計54人が参加して18ホールストロークプレーで競った。男子は70で回った林恭平(横浜)が優勝。女子は81で2人が並び、マッチングスコアカード方式で越田泰羽 (横浜)が制した。
男子は上位15人、女子は上位9人が、7月29日に千葉・スカイウェイカントリークラブで行われる関東小学生大会決勝の出場権を獲得した。
(神奈川新聞・東 真一)
越田 逆境で勝負強さ発揮
前半の9オーバーをたたいた不調が一転、後半のアウトは見違えるようなゴルフを展開した。2バーディーを奪うなどイーブンパーでまとめ、上矢部小5年の越田はマッチングスコアカード方式で勝ちをたぐり寄せた。18番で五つ目のボギー。それでも極めてポジティブだった。前回大会も追い上げて5位タイ。そのイメージも残っていたと言う。「引きずったら諦めたことと一緒。終わりなので」。負けず嫌いな性格に、これで火が付いた。
後半早々の2番で5メートルの下りの難しいバーディーパットを沈めると、ショットも安定感を取り戻していく。5番は第2打のアプローチを50センチに寄せて楽々とバーディーを奪った。
「結果は良くない。75以下で回りたかった」。1学年先輩を押しのけての頂点に立ったが、前半の乱調にさすがに納得とはいかない。それでも「競い合うことは楽しい」と、逆境で勝負強さを発揮できたのは大きな自信につながるはずだ。
早くも勝負師の表情を見せる10歳の目標は宮里藍。145センチの身長がこれからぐんぐん伸びるように、さらに成長していく。
林 悪条件に負けず圧勝
圧倒とは、このことだろう。33選手中唯一のアンダーパーで2位とは6打差。日野南小6年の林は3バーディーを奪い、自己ベストを3打も上回る70で快勝した。「独走だ。めっちゃ差があってうれしい。ボギーが1個だけだったのが良かった」と照れ笑いを浮かべた。断続的に雨が降る悪条件でも、落ち着いたプレーは最後まで崩れなかった。前半の14番で下りの5メートルを沈め、この日最初のバーディー。後半もパーオンを外したのは3ホールだけという好ショットを連発した。
パットも好調で2番の2メートル、8番の4メートルを沈めてスコアを伸ばす。3パットは一度もなかった。
前回大会6位だった息子の初制覇を見守った父利雄さん(42)は「バーディーを奪ったときに、ちょっと控えめなガッツポーズをしていた。普段は表に出さない子。こんなこともするんだな」と目を細めた。
夢は大きく「海外メジャー制覇」。片山晋呉をまねて左打ちも取り入れるなど自己流で技を磨く12歳が、大きく飛躍するための手掛かりをつかんだ。
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