2014/9/8 (月)
県アマチュアゴルフ選手権大会2014、ミッド女子(30歳以上)の部決勝は8日、横浜市旭区の戸塚カントリー俱楽部・西コース(6119ヤード、パー72)で行われ、134人が18ホールストロークプレーで競い、2バーディー、5ボギーのトータル75で回った松尾律子(藤沢)が初優勝を飾った。2位には2打差で高橋香雅美(松田)が入った。荒木幸恵(横浜)が5番(128ヤード、パー3)でホールインワンを達成した。
マッチングスコアカード方式で80ストロークまでの上位5人が同選手権2015一般女子の部の決勝出場権を獲得した。
飛距離に自信持つ努力家
周囲の支え感謝
一昨年の日本ミッドアマ選手権11位タイの実力を存分に見せつけた。初の頂点に立った松尾はトロフィーを手に「うれしい。いろんな人の支えのおかげ」と喜んだ。得意のドライバーにパットも決まった。コース最長の16番(534ヤード、パー5)でバーディーを奪うと、勝負どころは後半の7番(514ヤード、パー5)。第3打でピンそばにつけ、ワンパットでしっかり沈めた。「始めて回るコース」でトータル75をマークした。
仕事柄、飛距離には自信がある。普段の顔はコンクリートミキサー車の運転手。藤沢市の会社から県内各地の工事現場を走り回る。時にシャベル片手に作業を手伝い、「おかげでドライバーの飛距離が伸びた」と笑う。中学時代は砲丸投げの選手だったこともあり、平均飛距離は230ヤードだ。
仕事に追われながらも週1度、会社近くの練習場に通い続けた努力家はゴルフ歴の長い勤め先の社長に指導を仰ぎ、苦手のパットも克服。この日の結果に実らせた。
大会の開催日は仕事を休ませてもらい、「会社の理解があるから続けていられる」と感謝を忘れない。だからこそ、表彰の場で胸を張ってこう言った。「大人の女性アマチュアゴルファーの見本になれるよう、また努力していきたい」。まさに有言実行の優勝だった。
(神奈川新聞・清水 嘉寛)
3度目快挙「まぐれ」
○…荒木が5番(128ヤード、パー3)でホールインワンを決めた。ボールはカップへ一直線に向かうと、ピン奥からバックスピンして吸い込まれた。「まぐれ。スピンもかけていないはずなのに…」と目を丸くした荒木は自身3度目のエースに「何度できても気持ちいい」と笑った。
序盤はトリプルボギーをたたいたが、会心の一打で息を吹き返し、トータル83にまとめた。「きょうは星座占いが良くなくて、朝から落ち込んでいた。きっちり立て直せてよかった」と満足げだった。
けがから力取り戻す
○…初出場の高橋はトータル77で2位。奪ったバーディーは一つだが、攻めのゴルフを貫き、再三のバーディーチャンスをつくって好結果につなげた。自己ベストは65。2005年には一般女子の部を制した実力者だが、3年ほど前に首の痛みからコースを離れていたという。体調も戻り、この春に練習を再開。「少しずつ、けがをする前の状態に戻れている」と手ごたえをつかんだ様子で、「ここは難しいコース。だからこそ回れば回るほど面白い」とゴルフの魅力を再認識していた。
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