2015/4/13 (月)
県アマチュアゴルフ選手権2015は13日、藤沢市の芙蓉カントリー俱楽部(6036ヤード、パー70)でミッドシニア(65歳以上)男子の部を行い、123人が18ホールストロークプレーで競った。
7ボギーで回った西田豊明(川崎)が2位に1打差をつけて初優勝。6月1日に相模原ゴルフクラブ・東コースで行われる男子の部決勝の出場権を獲得した。
上位6選手が5月22日にレイクウッドゴルフ・西コースで行われるシニア男子の部決勝の出場権を獲得した。
ソフトテニス元世界王者
しぶとく耐え快挙
○…逆風に負けず、我慢のゴルフを貫いた。ミッドシニア男子は、ソフトテニス元世界王者の西田が3度目の挑戦にして初優勝。昨年の13位から大きくジャンプアップしての快挙に、「まさか(スコア)77で勝てるとは思わなかった。棚からぼた餅です」と目を丸くした。強い雨風が吹きつける中、流れを引き寄せたのは前後半のスタートホールだった。
インスタートの10番(パー4)。3打目のアプローチで失敗するも、ピンから約6メートルのパーパットを落ち着いて沈め、「ボギーが出ずにいい流れになった」。後半開始の1番(パー4)では強い逆風を計算して、2打目のアプローチでピンから8メートルにつけるなどベテランの読みがさえた。
この日はバーディーこそ奪えなかったが、ライバルたちが悪条件に苦しむのを横目に、しぶとく耐え抜いていった。
日体大ソフトテニス部の監督を長く務める67歳。1975年にソフトテニス世界選手権で優勝した後、「道具をいろいろ使い分ける駆け引きが楽しくて」と、ゴルフの魅力に取りつかれてからの約40年になり、「距離感と力加減の感覚は、テニスで身についたものが生きている」と話す。
年を重ね、体力の衰えも痛感する日々だが、まだまだ若い選手には負けていられない。5月のシニアの部(55歳以上)決勝への挑戦権をつかみとり、「自分の飛距離でも通用する。優勝を目指したい」と力強く2冠を見据えた。
(神奈川新聞・木田 亜紀彦)
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